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ホーム > ようこそ知事室へ > 記者会見 > 2021年4月28日(水)

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知事記者会見

2021年4月28日(水)


知事報告:静岡県と山梨県のコラボ創作缶バッジ等、伊勢ヶ濱部屋の本県出身力士の表敬訪問、カトリック清水教会聖堂に関するDVD
知事発表項目:新型コロナウイルス感染症関連、伊豆中央道・修善寺道路でキャッシュレス決済を開始、「浜松市沿岸域防潮堤(通称 一条堤)竣工記念誌」の発刊、ふじのくに地球環境史ミュージアム常設展示解説本の発行
発表項目質問
幹事社質問:リニア中央新幹線
記者質問:知事選
記者質問:新型コロナウイルス感染症関連、リニア中央新幹線、清水港の津波対策
記者質問:浜岡原子力発電所、知事選、リニア中央新幹線

知事報告:静岡県と山梨県のコラボ創作缶バッジ等、伊勢ヶ濱部屋の本県出身力士の表敬訪問、カトリック清水教会聖堂に関するDVD

(知事)

お願いします。本日の花ですけれども、カーネーション。ピンクですね。

それから、これからこれ、カラーという。ヒペリカム、赤い美ですね。でございます。

さて、いわゆる発表項目の前に、3点ばかりご紹介したいものがございます。

まず最初に、吉田町立の吉田中学校の取り組みでございますけれども、静岡県と山梨県のコラボ創作缶バッジというものでございまして、本県と山梨県が、「バイ・ふじのくに」として、それぞれの、財を買い合い、また、それぞれの観光施設、これを利用し合うということで、昨年の5月から始めまして、それを中学生が、見て知ってですね、そして、感動したということで、授業で生徒さんがですね、県知事の、新たな企画を新聞で見ていて、県同士が繋がることがうれしく思いました。特産物のさくらんぼと、静岡県の干物を買う交流のニュースを見ました。もっともっと繋がりたい。地域を見つめる取り組みが増えている中でこの企画にとても興味が湧きました。山梨とは隣の県でもっと繋がりを深めていけたらいいなと思いました。静岡県と山梨県のこの企画に参加し少しでも関わりたいと思いました。すごくこの県知事の企画に感動しました。温かな活動を知り素直に喜びを表現しましたと、いうことでですね、ございまして、この缶バッジが製作されました。これでございます。ちょっと私も見てよろしいでしょうか。これは、武田菱丸。昨日、山梨県と静岡県の共同でする「空のしおり」のオープニングがございまして、その場で差し上げたんですけども、このような生徒の気持ちを、ご紹介しましたら大変感動されまして、式典のその式辞の中でもですね、本当に感動したということをお伝えくださって、そこに偶々吉田町の田村町長さんも同席されておられて、田村町長さんも、間違いなく、明日、中学校の生徒さんに、山梨県知事さんが喜ばれていたということを伝えるというふうに言われていたところでございます。実はその時に、この缶バッジのみならず、駿河湾フェリーで販売しております梅辰株式会社さんの「元祖梅にんにく」。これもですね。山梨県は海なし県でもありますから、駿河湾フェリーに対して大変ご関心があるので、そこで梅にんにく3,776箱分が無料で配布されると、そのこともご紹介申し上げました。さらに、バウムクーヘンで有名なヤタローさんのバウムクーヘン、これがまた駿河湾フェリーでだけ販売されるという。ふじさんバウム、223ばうむ、223(ふじさん)ばうむとともに、これも山梨県知事さんにご紹介方々差し上げたんですけれども、大変喜ばれたということでございます。今回の、特にこの缶バッジは子供たちの作品でございますので、本県が進める広域連携の取り組みに対する県民の期待のあらわれであるというふうにも思いまして、引き続き山梨県とは、「バイ・ふじのくに」さらにそれを長野県、そして新潟県にまで広げてですね。「バイ・山の洲」として、この、地域の経済圏を新しく作っていきたいと、またその活性化に資していきたいというふうに思ってる次第でございます。

それから二つ目も大変楽しいことのご紹介でございますが、先週4月20日火曜日に、伊勢ヶ濱親方が、この方有名な第63代の横綱。旭富士横綱。時の名前ですけれども、その伊勢ヶ濱(正しくは、伊勢ヶ濱部屋)に属されている、われらがこの最近の英雄、大谷翔平君に匹敵するほどの人気になるんじゃないかと思ってるんですけれども、翠富士関、新入幕でいきなり技能賞に輝かれたという翠富士関と。それから、颯富士さん、そして熱海富士さん、颯富士さんは、過去6場所で5場所、勝ち越しをしたということで大変立派な成績ですね。それから、この熱海富士さんは、高校3年生でこの1月の場所優勝して、また序二段に上がって、この3月も優勝したと。連続2場所優勝と、この3人の力士が親方さんとご一緒にこられました。そしてですね、そしてこれですね。これをですね、くださったんですよ。ここはですね。それをくださいました。要求しなかったんですけども、翠富士関の色紙もですね。ありますか。これもですね。後からくださったってことを知りまして、ご好意に対しまして伊勢ヶ濱親方様、それから翠富士関に、心から感謝したいと。そしてまた、これからの場所でですね大いに活躍していただきたいと思うものでございます。それから伊勢ヶ濱親方からですね、いわゆるこの、何て言いますか、古来の日本の武道といいますか、その中で、柔道と剣道と相撲というのが、入ってるわけですね、体育の科目の中に入ってるわけですけれども、剣道というのは、あれがいるでしょう、道具が高いですよね。かつ、申し訳ないけど汗が染み込んますから、決して、人の使ったものを使いたいというふうにはなかなか思いにくい。そういうものです。お金もかかると。一方、柔道着もいります。柔道はまたなかなか激しいものですから、危ないですけれども、相撲はですね。砂場があればできるわけです。ですから、彼はですね、小学校ないし中学校のですね、県大会みたいのを作って欲しいというふうに言われまして、私も、これを実践委員会、或いはまた教育の総合教育会議等に諮っていきまして、スポーツ王国の一助として、せっかく静岡県から、素晴らしい力士が、誕生しておりますのでですね、これをきっかけに相撲文化というのも、子供たちに、広めていきたいというふうに思った次第であります。

それから三つ目でありますけれども、カトリック清水教会聖堂に関するものでございますが、先日、本県の外交関係を担当してくださっている東郷補佐官の方から、元オランダ大使ですが、聖堂の保存を願う皆さんが作成なさったDVDをちょうだいいたしました。私は、東郷さんのご紹介でこの清水教会に、数年前に行ったわけですけども誠に見事なものでもございまして、木造の、ゴシック様式のですね、聖堂です。しかも、ヨーロッパは全部石づくりですけども、これが木造だということでございますが、この教会を、これ平成29年10月に、教会を私見たんですけれども、本当に見事なものだと、もう本当に感じ入ったわけですけれども。この聖堂の所有者の皆様方は、耐震性に問題があることから、建て替える方針というふうにお聞きしたわけです。ところがですね。DVDでは、建築物のすばらしさを紹介されているわけですけれども。木造による耐震補強工事によって、経費を抑えながら、つまり建替えよりも経費を抑えながら保存することが可能というふうに紹介されております。専門家がそこに出て紹介しております。今回、新聞報道にもございましたけれども、昨日聖堂の保存を願う皆さんが、静岡市の田辺市長と面談されて、保存に向けた協力を要望されたところ、市長さんも保存に協力していくと聞きまして大変うれしいニュースということでこれも県市一体になってですね。歴史的な建築物でございますので、一緒にこの保存に向けて協力していきたいと思います。これはしかしながら民間の所有物でございますから、保存の方法、或いは積算等につきましては、県として検証することはできません。しかしながら、地域の象徴となる素晴らしい建築物であることは十分に、お訪ねになられればですね。たちどころに感じられるはずのものでございます。県としましても、地域の文化財を守るという視点からできることがあれば、協力していきたいというふうに考えております。




知事発表項目:新型コロナウイルス感染症関連、伊豆中央道・修善寺道路でキャッシュレス決済を開始、「浜松市沿岸域防潮堤(通称 一条堤)竣工記念誌」の発刊、ふじのくに地球環境史ミュージアム常設展示解説本の発行

以上が、ご紹介した3点でございまして、続きまして、発表項目合計4点ございますが、まず第1は、大型連休期間中の感染防止の徹底に関する県民の皆様への呼びかけでございます。明日からゴールデンウイークが始まります。全国的にこの新型コロナウイルス感染拡大が急速に進んでいるのはご案内の通りでございます。残念ながら今年も感染に対する危機意識を持ってですね、昨年のゴールデンウイークと一緒のように、感染対策をとって過ごさなければならないということでございます。全国では今週から東京都ほか4都府県に緊急事態宣言が発出されました。また本県に隣接する神奈川県、愛知県でも蔓延防止等重点措置が適用される状況となっております。本県の感染状況ですけれども、直近の1週間で人口10万人当たりの新規感染者数は4.5人と概ね横ばいで推移しております。4月16日から22日までの1週間の検査結果によりますと、県内陽性者の方のうち、変異株ウイルスが約4割を占めていると推定されております。しかもその割合は上昇傾向にあると報告を受けました。また4月23日に開催されました新型コロナウイルス感染症対策専門家会議におきまして、委員の皆様方から、県内の第4波が始まりかけているという見解が示されました。これは厳しいご指摘でございまして、危機感を持って受けとめているところであります。そこで、ゴールデンウィークを控え、県民の皆様に感染防止対策の徹底を改めて、呼びかけさせていただきたいと思います。どういうことをしなくちゃいかんかということでございますが、これから美しいアヤメかカキツバタと言われたりする、季節になってきますけれども、若い方からご高齢の方まで、より多くの皆様に覚えていただけるように、危機管理部中心にですね、五七調で五つの心得を、カキツバタ。味がありますねえ、最初はカキクケコだったそうです。これがカキツバタになったと。これは危機管理報道官のですね、杉山さんがですね。相当力を入れて。この杉山君というのは全国の鉄道についてですね知らないところはないという、すごい。何か職業を間違ったんじゃないかという感じですけれども、その方はこういう、教養もお持ちで、カキツバタと。

「感染が 身近に迫る 変異株」

「緊急の 宣言地域 行かないで」

「つつがなく 過ごす 家族と 県内で」

「バス移動 車内もマスク 外さない」

「たくさんの 人が集まる 密避けて」

ということでふじっぴーくんがですね。守ってくださいよと。そしてカキツバタの絵が描かれているものでございます。今日は杉山君はお越しでしょうか。彼が危機報道官の杉山君です。というわけでございます。まずこういうことでございますけれども、特に連休中でございますからお祭り、或いはイベントが開催されるところがあると存じますけれども、行事に参加する場合、主催者の指示に従っていただきまして、大声や飲食中の会話を行わないなど、感染リスクの高い行動をお控えくださるようにお願いします。また、主催者の皆様も実施される場合、人数制限等、密集回避の対策を、徹底していただきたいと。また県外からの参加者に対しては、県境を跨いだ参加の自粛を呼びかけてくださるようにお願いを申し上げたい。適切な対応をお願いいたします。飲食店、宿泊施設、観光施設等、集客施設におかれましても、各業種組合のガイドラインがございますからこれを遵守していただいて、感染防止対策の徹底をお願い申し上げます。ゴールデンウィークはこのカキツバタを常に心がけ、自分がコロナに感染しない、県内に変異株ウイルスを持ち込まないという、これに合った行動をよろしくお願いいたします。なお、ゴールデンウィークの期間中におきましても、静岡県では、圏域ごとに、当番医また輪番病院等による診療体制が確保されております。検査につきましても、自治体の機関において実施できる体制が確保されております。連休期間中に発熱等の症状が出た場合には、県や政令市が設置されている発熱等受診相談センターまでご相談をくださるようにお願いをいたします。

続きまして、ふじのくに、安全安心認証、飲食店に対するものが中心ですけれども、安全安心認証制度の創設についてであります。元になっているのは、山梨県さんが見事に実施されておられますグリーンゾーン認証の制度でございます。これをもとにいたしまして、県民の皆様が安心して飲食店をご利用いただけるよう、飲食店の感染症対策の実施状況を現地で確認の上、県が認証する制度を創設し、5月中旬を目処に運用を開始いたします。このふじのくに安全安心認証制度は、調査項目を国が推奨されている約50項目といたしまして、現地確認をした上で、県の認証書及び認証ステッカーを交付するものであります。この感染症対策を徹底している飲食店であることが、県によって認証されることで、コロナ禍において、県民の皆様に安心して飲食をしていただき、感染拡大の防止と、社会経済活動の維持との両立が図られるよう、この制度、県内の飲食店の皆様に推奨していくと。これ急速にこういう形に進んだのは、山梨県と静岡県の県議会を含めた、特に議長さん、山田議長、また現在向こうは桜本議長さんですけれども、こうしたお2人の連携がありまして、さらにですね、決定的に重要だったのは、内閣府の赤沢副大臣からご連絡をいただきまして、私はこの69億円、このいわゆる観光支援の制度でありますが、これにつきまして、これを、お店の方にも使えるようにと、つまり感染対策が取れるようにと、パーテーションを置くとか、或いは換気扇を設置するとか、或いはアクリル板を置くとか、等々でございますが、こうしたものにも使えるようにしていただきたいというふうに言いましたところ、動いてくださいまして、そして、こういう方向で国の方が動くことになったということでございます。従いまして、県議会の議長さん、そしてまた、赤沢副大臣には厚く御礼を申し上げたいと。それに、そのご厚意にこたえるためにですね、県下3万2000店ぐらいの店舗がございます。大体4割を目指そうということで、この申請書を中旬ぐらいに出しまして、それに応じた形で、認証を、今言ったような手続きを経て、出していきたいと、こういうふうに。そうしますと、安全であるということがもう確証されてるところですから安心して、お食事いただけるということになると、いうことでございます。5月中には、認証書の交付を開始する予定でございます。

次の発表項目でありますけれども、伊豆中央道、それから修善寺道路で皆様方、あれ200円でしたかねあれは、これですね、このキャッシュレス決済、いわゆるETCXが、この7月1日から、開始するといういうことでございます。静岡県道路公社の方で、これを準備いただきました。矢野理事長が、この指揮を取っていただいたわけでございますが、中日本高速道路株式会社などにより普及が進んでいるETCの技術を利用したものがこのETCXという、新しいサービスでございます。このETCXは、今日13時、午後1時にETCソリューション株式会社が、発表なさった自動車に乗ったまま料金の支払いができる新しいサービスで、地方の有料道路で本格導入するのは、静岡県が全国で初めてであります。非接触のキャッシュレス決済ができますので、現金の直接の受け渡しが必要なくなります。感染症の拡大防止にも寄与するということでございます。この動画がございますんでご覧ください。

(動画放映)

ありがとうございました。

このETCXを利用するために必要な会員登録が本日から可能となりますので、積極的な会員登録をお願いいたします。ETCXのXは、未知の可能性があるという意味と聞いております。今後の活用の紹介を期待するものであります。

続きまして、この浜松市の沿岸域防潮堤、通称一条堤というふうに言っておりますけれどもこの竣工記念誌の発刊がございまして、これをご紹介するものであります。これですが、ちょっとまわしましょう。昨年3月に竣工した浜松市沿岸域防潮堤について、浜松市沿岸域防潮堤竣工記念誌、一条堤竣工記念誌を令和3年3月に発刊いたしました。防潮堤は、一条工務店グループ様など、多くの方々からの寄付金やご支援をいただきました。特に、浜松商工会議所の、会頭さんなどが音頭を取られまして、すべての方々が、1日100円とかですね、いうふうな面白い試みをされて、文字通りこのオール浜松で、進められて最終的な建設、竣工ができたということでございます。この竣工記念誌の発刊により、建設の経緯などが多くの方々に語り継がれるものであろうということで、また1人の死者も出さないための絶え間のない津波防災対策への取り組みの一助となるということが期待されております。多くの方々にご覧いただけるように、浜松市内の図書館、浜松市内沿岸部の小中学校に竣工記念誌を配布いたします。

続きまして、やはり書物でございますけれども、ふじのくに地球環境史ミュージアムが、これは5周年を迎えまして、この5周年記念に、「百年先〜地球(正しくは、地方)博物館の大きな挑戦〜」という、書物を発行をされました。四六版で192ページ、カラーでで、かつですね、写真等がたくさん入っておりまして、すごく中身の良いものであります。これはこれまで国内外の高い評価をいただきましたふじのくに地球環境史ミュージアムです。

(岸本課長)

ふじのくに地球環境史ミュージアム学芸課学芸課長兼教授の岸本でございます。今知事からご紹介いただきましたけれども、百年先というタイトルでですね、私どものミュージアムの展示ですとか、活動をどのような思いで、それぞれの研究員が考えているのかというのを、文章に込めた本を出版いたしました。100年先というのはですね、基本的に皆さん誰も生きていない時代のことになりますが、例えば、お孫さん、やしゃ孫さんの暮らす世界です。そういったことに、思いを込めてですね。今静岡県に広がる自然ですとか、長い歴史ですとか、それからまた多様な文化。そういったものの土台にある私たちの暮らしっていうのを、百年先までちゃんと続くように、豊かに続くようにという思いを込めて執筆いたしました。ぜひ多くの方にですね、手に取っていただき、読んでいただいて、未来を考えるよすがとなればいいというふうに考えておりますのでどうぞよろしくお願い申し上げます。

(知事)

どうも岸本先生ありがとうございました。岸本先生もご執筆なさっておられます。これはすごく読みやすい本で、この表紙はですね。年縞という、3月31日まで、5年間、館長をお務めいただきました安田先生、安田喜憲先生が、開始された環境考古学というものの基本になる、大地に積もった花粉、また土、花粉、土とこういうものをですね、毎年毎年繰り返されるものを、縞ができます、これ年縞と言いますけれども、その年縞の写真が、表紙になっておりまして、それ自体なかなかのものであります。地球環境というのは、環境は歴史がないと思う人は実は環境も歴史があるということを感得するということでございまして、その環境の中に、生物がいかに息づいているかといったことをですね、100年先を見越して書かれていると、大変良い本だというふうに私は思った次第でございます。ご紹介申し上げました。以上が発表項目でございます。




発表項目質問

(幹事社)

ありがとうございます。幹事社のテレビ静岡です。ただいまの知事の発表項目について質問のある社はお願いします。

(記者)

NHKです。発表項目で二つ伺いたいことがあります。一つはゴールデンウィークの感染対策なのですけれども、その23日の県の専門家会議でですね、先生方のコメントとして、大規模イベントの開催は、大きな懸念を抱いており中止すべきと考えるということと、また観光促進策の感染拡大時期の実施は中止すべきであると考えるというコメントがありました。まさに静岡県が「バイ・シズオカ〜今こそ!しずおか!!元気旅!!!〜」で、明日からさらに適用範囲を拡大して進めるところですけれども、これを中止に至らせない理由は何であるのかお聞かせいただけますでしょうか。

(知事)

これは非常に重要なコメントっていいますか、専門家会議のご意見でございますので、一方、準備を進めてきました観光促進策というのもございます。これはどうするかということでですね。金曜日に、最終的な決定をしようということでございます。今日は水曜日なので、明日祝日ですけれども、1日考えまして、30日の金曜日に、改めて県の方針を発表すると。これは専門家会議の意見は、重視しなくちゃいけないということは、もう言うまでもありませんので、これを踏まえた県の方針を決定いたしまして、県の皆様方に知らせるというふうになっております。

(記者)

このしずおか元気旅、三つのシーズンに分かれてるというか、第2シーズンというべきか、4月29日からということでまさに明日からなわけですけれども、どうして30日の決定なのか、もう既に、まさに連休中の予約をどんどん入れている方が、今この瞬間もおられることかと思いますがいかがでしょうか。

(知事)

それで今日は皆様方にゴールデンウィークの過ごし方として「かきつばた」ということを申し上げまして、従って、我々もレベル3(正しくは、ステージ3)までいってませんのでね。従って、他の地域と違うという点がございます。しかしながら、第4波の可能性があるという、これを統計から押されてるわけですけれども。この数字を見る限りですね。例えばこの感染者数が急増するとか、病院の占有率が逼迫してくるとか、差し当たって、そういう兆候が、ありうるという形になっててですね。全国で、レベル2(正しくは、ステージ2)以下に押さえてるのは7つか8つかの県しかありませんけど、その中に静岡県入ってるんですね。ですから、この段階で、他の地域と同じようなことを、いうかどうかっていうのはありますけれども、やはりこの用心に用心を越したことがないということはもうはっきりしているので、この辺りもう少し議論をですね、しなくちゃいかんということで、これ、専門家会議からいただいたばかりでございますから、これを踏まえて、県全体での政策を考えて、30日に申し上げると。差し当たっては、「かきつばた」、この、先ほどの5つのですね、行動様式をお守りくださいと。こういうことを申し上げるということでございます。

(記者)

とはいえ、明日からもそうですし、土曜日からの5連休で、2人で泊まれば1万円ですか、これを利用しようと、予約してる方は、これが補助がなくなるかもしれないという、不安定な状態の中で予約をしなくてはいけないのか、そこら辺のフォローはあるのか、いかがでしょうか。

(知事)

これはもう、もともと元気旅をこの実施する時にですね。ステージ3になったらば、その時に考えるということを、前提で申し上げておりますので、その推移を非常に慎重に見極めながらやってるということでございます。ですから、やるっていうことは、そういう条件付のものでありますから。今のところ、一番大事なのは病院の逼迫。病床数の逼迫ですね。それから新規感染者が急増するというふうなことでございますが、目下のところは、抑えられて横ばい状態ということでありますので、この推移の中で、いきなり禁止とかですね、っていうのは、言いにくい面があるわけですね。この辺のところは、先生方もご存知なので、そこのところもう少ししっかり聞き届けた、いや、お聞きしてですね、それで行動をするということでございます。

(記者)

分かりました。あともう一つ、三つ目におっしゃった清水教会のことについてお尋ねしてよろしいでしょうか。これ県として関与するためにどういったことがあるのか、例えば県の文化財として指定してしまうですとかそういったお考えがありますでしょうか。

(知事)

これは基本的に市が申請するっていう形になるわけですね。それに関わる支援をですね。県としての市が要請されたり、こちらの方でできることを考えながら、この保存の方向に向けて協力していきたいということでございます。

(記者)

その上でその耐震補強の設計費ですとかその工事自体に当然お金がかかるわけですけれども、そこに県として直接的に支援をするということも選択肢に入ってくるんでしょうか。

(知事)

これはなかなか難しいですね。やはりこの所有者がいますし、教会ですからね。ですから、そこのところで、今まで、いわゆる木造の耐震補強というのが、難しいというのが通念でございました。だからその鉄筋があるとかですね、こういうことで、しかし、今後、十年間ぐらいでしょうか。もう大変にこの技術が進みまして、木造のまま耐震補強できると、今度は建てかえたときの費用と、耐震補強したときの費用というのがですね、比べるというのは、信者の方たちといいますか、所有者の方たちがですね、これはお決めになることだと。しかし一方で、市がこれを登録されるように動かれるとであればですね、これは県民イコール市民ですから、市民イコール県民ですからね。県としても、そこに側面的に援助したいとそういうことであります。

(記者)

いずれにしろ、所有者として、その管轄するカトリックの横浜司教ですか、こちらで今回、司教顧問会で、もう制度保存断念すべきと決議されてるという、組織決定があるわけですけれども。ここに司教に対して県としても働きかけるようなことはお考えなんでしょうか。

(知事)

いいえ。一方信者もたくさんいらっしゃってですね。ですから、信者の声というのもあるわけですね、信者のための管理下ですから、従ってそういう人たちの声が届けられておりますので、それは同時に県民の方たちの声だということで、我々はそれを、やっぱ正面から受けとめて、私自身の、実際に見て、これは保存すべきものだと。1930年代、木造建築の実は、最高がですね、この明治の末から昭和の始めたというように、お聞きしておりますので、そうした最高傑作がそこにあると、しかも由緒正しく、しかも戦災を免れたということでですね。これは見てすぐわかりますけれども、文字どおり一目瞭然に、大切な建物だということでございますので、ここらへんのところはそういう思いを我々が県として持ってると。それで今日は、課長さんも、来てますか、文化財の課長もあそこに彼がいまして、そういう方向で、できる限りのことで、市と協力しながら、信者さんのためになるようにしていきたいと、こういうわけです。

(記者)

中日新聞です。2点お願いします。まず先ほどの県内の旅行促進の話なんですけど金曜判断ということですが、知事自身としてステージ3にないので、現状ではこう延期をする中止するという考え今のところ持ってないっていうのでいいのかというのがまず一つと、あと2点目が、この認証制度なんですけれども、4割目標にされるということですけれども、県内どの辺りの地域とか特定のところから優先に進めるとかそういうお考えがあるのかというのが一つと、あと認定をするにはそれなりの人工が必要になると思いますその辺りでどのくらいの予算がかかるのかという、点も併せてお願いします。

(知事)

まず最初のご質問は、先ほどの質問への答えと一緒ですね。そのステージ2であれば、特段これ止めるということにならないわけです。しかしながら、全体の傾向というのがありますから、いわゆるリバウンドと言われるものが明らかに見られるとなりかつですね、ステージ3の、この幾つものこの指標は数値化されてますから、その数値が、特にこの新規感染者数等が急増したりですね。病床が逼迫してきたということになればですね、これはもう止めなきゃいけないというのは自動的にといえばおかしいですけれども、ステージ3になれば、やらざるをえないと。そういうことですね。

(藤原危機管理監)

危機管理監の藤原と申します。今ご質問いただきました、今回の飲食店の認証制度についてでございますけれども、もう一度申し上げますと、大体県内3万2400店舗ほど飲食店さんがございます。その中の約4割っていうのは、他の実際先行してやってる山梨県さんですとか、或いは浜松市さんなど、そういったところを参考に、まず4割を目標としようと思ってます。そうすると大体1万3,000店舗程度ということになります。実施にあたっては、認証の申請の受け付けから、書類の審査それから現地に行ってそれを確認をするという行為等がございます。それについては、民間の力をお借りしてやりたいと思ってます。で、1万3,000件程度とするとですね、予算的には、2億6,000万円程度必要なのかなというふうに考えてます。どこからかという、強弱があるのかということですけれども、考え方としてあるかなと思いますが、今のところ一旦県内全域を対象にということで始めたいなと考えております。以上でございます。

(記者)

中日新聞です。ちょっとくどいようで申し訳ないんですけれども、元気旅を明日から始めて30日に判断する、数値の変動を見て判断するということなんですけども、今日が28日で30日となるとおそらく新規感染者も病床使用率も、大きな変動はないと思うんです。28、29、30で、一体何の変化を見て判断するのかということと、あと大阪府はですね、吉村知事が2回目の緊急事態宣言を早く解除してくれって言った挙げ句、今、病床使用率、特に重症の病床使用率は100パーセントを超えていて目も当てられない状態になっているんですけれども、県専門家会議だとか、県病院協会の毛利会長などは、旅行県内の旅行ですらやるとステージ3になるんじゃ、招くんじゃないかということで、ああいう提言を出してると思うんですけれども、ただこの2日間で一体何を判断するのかってのはちょっとよく分からないんですけれども、そこら辺を詳しく教えていただけますでしょうか。

(知事)

この新規感染者数、これは抑えられてるわけですね。ただし、この病床の占有率っていうのが、2割をちょっと超えてます。ですからここのところの動きはですね、これをどう見るかというのが、おそらく、先生方或いはこの専門家会議と県とで検討する事態になるだろうというふうに思ってます。後のところの数字は、相当低いって言いますか、落ち着いてますのでね、病床と新規感染者数、この二つをどう見るかということで、判断をすると。そういうことで目下のところはですね、この病床占有率が、やや上向いてるかなと、いうふうに言うこともできるし、落ち着いていると見ることができると。このあたりどう見たらいいのか、これはちょっと後藤局長(正しくは、後藤参事)も来ているので、一言してもらいましょうか。

(後藤参事)

皆さんこんにちは。健康福祉部参事の後藤でございます。いつも御報道ありがとうございます。

専門家会議の議論も昨日の夕方からですね、本来は木曜日から水曜日までの1週間のデータをもとに、専門家会議の各委員にお諮りしていますが、明日は休みということで、火曜日までの、先週木曜から火曜日までの6日間のデータをもとに、今、専門家会議に諮っているところでございます。知事がおっしゃったとおり、病床占有率の基準が20パーセント以上がステージ3というふうに、国分科会の基準も少し変動しまして、先週末ぐらいから21パーセント前後で推移しているところです。その段階でありますので、県の健康福祉部としましては、各病院様に、さらなる病床の確保のお願いをですね、ゴールデンウィーク前にすることを検討しているところです。さらに先ほど知事がおっしゃったように、新規感染者数は、前週、前の週と比べまして、この1週間、昨日火曜日までの部分では、それほど増加傾向が見られておらず、ほぼ横ばいとなっていると。その数値のところで、専門家会議の委員の中でも、病床占有率が20パーセントを超えているということを重視される委員と、新規感染者数や全療養者数といった数値がそれほど、この2週間あたりの数値と変動がないと、いうことで、意見も分かれているところです。意見が分かれている場合には、県が総合的に判断するというふうに考えていますので、その総合的な判断をしている最中というふうにお考えいただきたいと思います。以上です。

(記者)

中日です。ということは、県の専門家会議で意見が割れるんじゃなくて、全員の総意でやめるべきじゃないかっていう意見でまとまった場合は、30日で中止する判断もあり得るのかということと、30日続行したとしても途中でどうやら新規感染者も病床使用率もどんどん上がってきたということである場合は、途中でやめる、ステージ3にならない、判断される前でやめる可能性があるのかどうか教えてください。

(後藤参事)

はい。今、専門家会議にお諮りしているのは、毎週水曜日か、今回は火曜日ですけども水曜日にお諮りしている、県の感染流行期フェーズというものと、国のステージというものを動かすのかどうかってことを今聞いています。それに関しては意見が分かれているところで、若干、ステージ2のままでいいといった意見が多いという状況では、今ございます。集計しているところです。今、返事が返ってきているところになりますので、そういう状況です。あと、ゴールデンウィークといいますか、大型連休、5連休の間に急激な新規感染者数の増加が認められた場合には、祭日であっても専門家会議に諮ると。そこで、ステージを上げるであるとか、先ほどからの話題になっています元気旅、県内移動促進の県内観光促進の事業に関しても当然、検討することになると思います。以上です。

(記者)

すみません、関連というか、別の発表事項の件ですがよろしいですか。

(知事)

局長級の参事の後藤君でした。

(記者)

二つをお伺いしたいと思っております。一つはですね、認証制度の件なんですけれども、こちらの受け付け開始は来月中旬を目途とありますけれども、これだけの認証手順を踏むと、なかなか認証までに時間がかかりそうなんですけれども、期間的に、実際にこのステッカーを貼って「これ安心して入る店だな」ってなるのはいつごろなのかというのを、お伺いしたいというのが一つ。

もう一つなんですが、伊豆中央道のキャッシュレスの件なんですけれども、私も個人的にはここに行くたびに200円をずっと用意しなきゃいけないってことで大変不便だなと思っておりました。ただ、わざわざETCではなくてETCXにした理由は何かあるんでしょうか。ETCのままの方がどう考えても便利だと思うんですけれども、ちょっとそこなぜこれETCXになってるのか教えていただきたいのですが、よろしいでしょうか。

(知事)

ではそれぞれ一つずつ関係者。

(藤原危機管理監)

ご質問いただきました、申請からそれから実際のステッカー等の交付の時期ですけれども、スケジュール、今、考えてるスケジュールといたしましては、5月中旬に受け付けの開始を目指しております。そこから計算しますと、ステッカーの現地確認をしてステッカーの交付まで行けるのに、2週間ぐらいかかるので、5月中に何とかステッカーの交付まで最初のものができたらいいなと考えております。以上でございます。

(曽根局長)

交通基盤部道路局長の曽根です。よろしくお願いいたします。ETCXを導入した理由ですけれども、一つにはまずETCが非常に高額であるということです。ETCXですと、概ねETCのだいたい1/20ぐらいで、導入ができるというところがやっぱ一番大きな決め手でありました。以上です。




幹事社質問:リニア中央新幹線

(記者)

発表項目についてはよろしいでしょうか。

では幹事社質問に入らせていただきます。幹事社質問は1点です。リニア中央新幹線について質問させていただきます。リニアに関わる水問題などを議論する有識者会議が立ち上がって、今日でちょうど1年です。知事はかねてより運営方法等に苦言を呈してきましたが、この1年の議論を振り返って、有識者会議について評価できる点、一方で改善を求めたい点があればお聞かせください。

(知事)

まず評価できる点でございますけれども、1年間かけて10回あまり、科学的工学的な議論が行われました。その結果、JR東海さんが当初想定されていたトンネル湧水量、或いは突発湧水等の予測など、影響の予測には不確実性があることの認識並びに影響の見落としがあったことなど、言ってみれば、リスクとしてJR東海がこれらを認識されたというのは、評価できると思います。別の言い方をいたしますと、有識者会議の科学的工学的な議論によって、JR東海さんの環境影響評価が不十分であったと。また不十分であるということを、国土交通省も、JR東海さんも認識されるに至ったというのは評価できるんじゃないでしょうか。

そして、改善を求めたいことは、有識者会議の前提に5つの約束をいたしました。その5つの約束が守られてないと、特にいの1番の全面公開、これが守られていないと。10回以上抗議したにもかかわらず、聞く耳をお持ちにならないということはですね、これは到底評価できるものではないと。また改善して欲しいと思います。有識者会議終了後に、非公開で協議をされた上で、座長コメントが事務局によってまとめられ、座長さんがお出にならないで、国土交通省の事務局がですね、会議の透明性は確保していると、こういうふうに言われてですね、公開するということになってるんですが、議事録の正確性にも、疑問が指摘されております。それから、また流域住民等の皆様の理解が得られて透明性が確保されるということが大事なので、こうした点は、早急に改善すべきであると考えるものであります。

ちなみにですね、環境影響評価ほか、静岡県民の理解が得られてない理由というのはですね、歴史的なものもありまして、ここにですねこういうふうなもの(本)があります。これは、『中央新幹線沿線学者会議 10年の歩み』というふうにされるものでございまして、この10年というのは、1992年から2001年、かれこれもう30年前の10年間のものでございますが、ここにですね、こういうその2冊の本と、それからDVDが入ってるわけですけれども。ここにですね、中央新幹線沿線学者、沿線の学者、要するに、東京都、神奈川県、山梨県、長野県、岐阜県、愛知県、三重県、奈良県、大阪府の学者が入り、そして、地元の人たちを巻き込んでですね、1990年代からずーっと議論してきたわけです。そしてですね、その議論の前提になっているものが、これはこれもまとめたこの本でございますけれども、この本にですね、ポストイットがありますけれども、ここにルート案も書かれてるんですね。ルート、赤で見えるのがルートです。そして、このルートの通りですね、県が図示されております。このルートを見ますと、静岡県をかすめもしていないんですね。ですから、静岡県の学者は1人も入ってません。ですから、沿線会議にもお招き預からなかったと。私は、実は、なぜこれを持ってるかというとですね、長野県代表の先生が長崎県に移られたので、私がその後任になったということから、これを持ってるわけですけども。ポストイットのところに、地図が書かれているのでですね、これをご覧になりますと、なぜ静岡県に、これほどの、いわば不信感が生まれてるのかというのはですね、数十年間やってこられたことが、突然、うちに降ってきたので、今それをやってるということの結果だというふうに思っております。そういうことがございまして、いかに短兵急といいますか。直前になってこのルートを決めてですね。環境影響評価も不十分であることが、今明らかになりつつあるということじゃないかと思っております。

(記者)

ありがとうございます。ただいまの幹事社質問に関して質問のある社はお願いします。よろしいでしょうか。

ではその他の質問がある社はお願いします。




記者質問:知事選

(記者)

静岡第一テレビと申します。お世話になっております。

知事選について伺いたいんですけれども、今日、自民党の岩井議員が正式に出馬表明を、先ほど東京でされました。そうなると、事実上、知事との一騎打ちになるのではないかという公算が高まってきたと思うんですが、知事に伺いたいのは2点あります。一つは、まず、岩井議員の出馬について率直な受けとめを教えてください。もう一つは、先日出馬会見、知事がされた際にですね、今回はコロナ禍もあるので、公務に専念するというようなお話をされてましたが、その考えにお変わりはないんでしょうか。

(知事)

まず、岩井さん、議員辞められたんですか。

(記者)

まだそこまでは情報入ってないんですけど、出馬表明されたという話があったそうです。

(知事)

大決断であると思いますね。しかし、6月3日の告示日まではですね、今いろいろな動きがあるというふうに承知しております。二つ目のご質問ですけれども、その通りです。しかしながら、選挙になればすれば、6月3日の出陣式というふうに言われる、儀式がありますね、一種の選挙における、今の報道の皆様方がお越しになられて、第一声を発すると。それから、最終日19日、マイク収めの日というふうに言われますけれども、この時にも最終的にどういうことを訴えるのかと、いうような時にはですね、どういう政策を持っているんですかということを、県民の皆様方が知る権利がありますし、また候補者をそれを発表するといいますか、明確にする義務があります。ですから、この節目の時にはですね、それなりの行動を取らざるをえないなというふうに思っておりますし、それは、本来の告示日から投票日までの候補者の仕事になりますのでね、これをどのようにするかということでは。しかし、今はコロナでございますし、リニアの問題も佳境に入りつつあると。特に、中間取りまとめですか。これは、全く評価しておりませんけれども、そうした事に対して対応しなくちゃならんということもございます。それから、6月23日から聖火リレーが始まります、本県でですね。こうしたことに怠りが生じたりですね、何か不安を与えるようなことを、私はするべきではないというふうに思っておりますので、基本的に公務に専念するということであります。

(記者)

ありがとうございます。もう1点だけちょっと関連で恐縮なんですけども、知事はずっとリニアの水問題等について懸念を表明されていました。岩井議員は現職の国交副大臣、辞められると思いますけれども、であったわけですね。なので、その選挙にリニアが争点になるのかどうか、その点改めて伺えますでしょうか。

(知事)

これはもし政策論争というのが、これは選挙の基本的な論争になるわけですけれども、国交省現役ですからね。これは国策として鉄道局が進めるということですが、静岡県はリニアから命の水と、そして、南アルプスの自然環境を守るというのが、もう大前提で、それは私の変わらないスタンスであります。これを、今の中間報告にもございますように、国交省の事務局が取りまとめ、かつそれを座長もお認めになってると。ただし、委員がすべて認めてるかどうかは別ですけれども、その中で、例えば全量戻しというのがありますね。この全量戻しというのを約束されたわけです。しかし、全量を戻さないと、戻せないということを前提にして、代替案として、この先進坑25キロを長野から山梨まで掘ったあと、つまり掘るときに出てくる水は貯めておかないと。全部流しっ放しにすると。その量はと言えば、年間(※1)に山梨県側だけでも300万トンから500万トンと。これはトンネルができるまでってことですから、数年続くでしょう(※2)。長野県についてもですね、それの10分の1ぐらいのものが流れ出ると。こうしたものをですね、全量、トンネルを掘削時に出てくる全量を戻すというのと違って、トンネルが掘った後、出てくるであろう染み出てくるであろう水をですね、釜場を作ってそこにためて、それを20年ぐらいかけて戻すというのが、全量戻しということも代替案として出されてるものでありますから、この代替案などというのはですね、前提からしておかしいと思っております。それから、水の、南アルプスは水源ですね。この水源が、どこから水を得られるかっていうと、雨量です。この雨量についてですね、過去10年間、6年間が、渇水年でありました。そうした状況に、本当に心配してるのが、地域の流域の住民です。その渇水年でない2012年の雨量をですね、流量をですね、これを基準にして計算すると。解析それ自体は精緻なものですけれども、初期値が違うと結果異なってきますから。こうしたことが行われている、この中間報告というのは到底認められることができないと。それをですね、国交省がまとめているということでございますから、これに対してはですね、堂々と正論を吐かなくちゃいけないというふうに思いますので、もう国交省の鉄道局のこのスタンスと、また、岩井さんはリニアの推進議連のメンバーでありました。国交副大臣になられるまでですね。ですから、私は自民党の会議に呼ばれた時にもいらっしゃったわけですね。ですから、文字どおりこれは争点にならざるをえないというふうに思います。

(※1)正しくは、JR東海が想定する工期である10ヶ月間。

(※2)トンネルの完成までではなく、先進坑が貫通するまでの期間(※1の期間)は水の流出があると思われる。

(記者)

産経新聞です。すいません、ちょっと知事選の関連で教えてください。岩井議員は、知事よりも20歳ほどお若いです。知事、現時点で、今後4期目を目指すにあたって、健康面ですとか年齢面での不安はおありではないんでしょうか。

(知事)

静岡県の人生区分というのがございまして、これは、コロナが起こる前から、統計に基づいてやるわけですけれども、17歳までが少年、18歳から45歳までが青年、46歳からですね76歳までが壮年と。そして壮年期は、壮年前期(正しくは初期)、壮年盛期、壮年熟期となってたんじゃないでしょうか。77歳から初老、中老、そして長老になっていくと。静岡県においては、後期高齢者という言葉はございません。そういう人生区分というのは、英語にも韓国語にも中国語にもなっておりまして、それぞれの国でもこの通りだというふうに言われておりまして、従って私は、まだ壮年期であるという認識でおります。

(記者)

すいません、その関連でもう1点なんですけれども、年4月に行われました県内の市長選や町長選では、すべて候補者のうちで若い方が勝たれてます。知事は世代交代についてはどのようにお考えでしょうか。

(知事)

世代交代、新陳代謝はやった方がいいというのは基本的スタンスですね。

(記者)

ありがとうございます。

(知事)

若い人に関心を持って、まずは選挙に、投票に行っていただきたいというふうに思いますね。特に30代、20代の方たちですね。そういうふうに一貫して思っております。

(記者)

静岡朝日テレビです。知事選関連で2点お伺いします。同じような質問なってしまいますけれども、岩井氏、今日ようやく正式な表明で、名前が挙がってから、少し2週間ほど時間かかりました。川勝さんから見て、自民党の擁立作業、どのようにご覧になってたでしょうか。

(知事)

報道されてる限りしか知りませんけども、本当に難しいご決断をされたなと、いうふうに思いますね。ですから、このご決断がですね、岩井氏の、とって、何とか、人生における重要な収穫として振り返られるものであることを願います。

(記者)

では、もう一点だけ。前回の立候補を表明された会見のときに、今は政策論争してるときではないというお話もありましたけれども、先ほど、リニア、争点にならざるをえないとおっしゃいましたが、全体的に岩井氏とどんな政策論争をしていきたいというふうに考えてますでしょうか。

(知事)

これは国交省の顔ですから。ですから、国策として、国交省の事務次官、鉄道局長が2度も、県知事室にお越しになられました。工事を認めろという、それは要請に来られたわけですね。その、国交省の、いわば内閣の御一人(ごいちにん)。御一人でありますからね。そういう方のこの政策に対しまして、静岡県では、残念ながら命の水ですから、飲まざるをえないと。流域の人たちは、渇水、これに本当に毎年苦しんでると。こういう状況の中で、本当にリニア進めてよろしいんですかと。立ち止まって考えるときではないですかってことを訴えておりますけれども、今の座長コメントにもございますように、基本的にはですね、進める方向というのが、もう明らかにこの10回あまりのあれで見えますから、果たしてそれを本当に進めていいのかどうかということを県民がですね、これはもう水の問題ですので、ぜひ、真剣に考えていただいて、その意味では、県民のこの水問題に関する、その、見解を表明するですね、いい機会になるのではないかというふうに思います。

(記者)

静岡新聞と申します。先ほど、あの、公務に専念するっていうのは変わらないってことをおっしゃっていて、前回の知事会見の方で、いわゆる政策論争をするべきではないんじゃないかと思っているというような発言がありましたけれども、その考えには今も変わりがないということでよろしいでしょうか。

(知事)

そうですね、どんな人が出てくるかってこともありましたけれども、出てこられれば、これは、政策論争になりますから。ですから、この水の問題、これは、私は党派性を超えていると思っております。リニアの問題は、この党派性が問われないと思ってたんですけれども、しかしながら、その、国の、その、しかもリニア推進議連のメンバーであった方で、かつ、それを推進する国策として、それの顔として出てこられればですね、これは、論争って言いますか、論点にならざるをえませんね。例えば、福祉の方が出てこられるとか、いろんな人が出て来られる可能性がありますけれども、国交省の顔として出てこられれば、今、国交省と今日もですね、そういうご質問が、幹事社質問からございましたけれども、そこのところはまさに論点になってるわけです。静岡県における最大のですね、今、このテーマ或いは危機と言っているのがリニアによる命の水が失われるのか、或いは、南アルプスの自然環境が守れるのかどうか。この岐路に立っていると。一方で進める側と、それをとどめる側というのがございますから、これは意見が対立すると言わざるをえませんね。

(記者)

知事、まあ、対立軸、リニアの問題が対立軸になるとおっしゃってるんですけども、その一方で自民党の県連の幹部の方は、命の水、大井川の命の水を守るという観点では、自民党も県の姿勢と変わらないと。これはリニアに関しては大きな争点にならないんじゃないかという見解を示してらっしゃるんですが、このことについては知事はどう思われますか。

(知事)

いろんな意見があると思いますけれども、自民党の県会議員の方たちもですね、いろんな方がいらっしゃると思います。ですから、候補者の意見をしっかり聞くということが大事になると思います。




記者質問:新型コロナウイルス感染症関連、リニア中央新幹線、清水港の津波対策

(記者)

あともう1点、あの、ゴールデンウィークが広い意味でいうと明日から始まるんですけれども、自民党の方は政策を訴えるキャラバン隊を編成して、政策を訴える期間にするということを今日おっしゃっていたんですが、知事はゴールデンウィークはどのようにお過ごしになる予定ですか。

(知事)

静岡県におります。

(記者)

ん?

(知事)

こちらにおります。

(記者)

あ、こちらに。

(知事)

そして、また、明後日には、それこそ変異株を、あの、ゲノム解析をですね、することをご快諾いただきました遺伝研究所の、遺伝学研究所の、国立遺伝学研究所の所長さんほか関係者が、県知事室にお越しになると、いうことで意見交換をすると。そしてまた、今、幾つもの質問の中にもございましたように、ステージUからVに行くんではないかという懸念がですね、表明されておりますので、ここは臨戦態勢で、この、ゴールデンウィークというのを見なくちゃならんと、いうことで、こちらにおって、その常に、重要な決断に、ええ、決断にですね、ができる、そういう態勢をとりたいと思っております。

(記者)

ありがとうございます。あと、最後にもう1点、県の感染症専門家会議が大規模イベントを見送るように、見解を示している中でですね、浜松まつりが無観客などの感染症対策を配慮しながらも開催するということになっているんですが、そのことについて知事はどのようにお考えでしょう。

(知事)

だんだんとこう縮小されてこられましたね。浜松は先ほどの、いわゆる、グリーンゾーン認証に匹敵するようなことを、やってくれてるわけです。ですから、人口は80万弱、静岡市は70万弱ですが、人口多いにもかかわらず大体1,200人台でしょう。静岡市が1,700人台ですか。ですから、それなりに抑えられているという点もございます。また、クラスターが発生したりですね、しておりますけれども、そうした中で、この大規模イベントを中止してくださいってことは、権限で言えませんね。まん延、まん延防止重点措置とか、いわゆる緊急事態宣言というのは、この県知事に、それなりの、権限が与えられておりますけど、今、我々してるのはですね、注意喚起を徹底して、主催者や或いはそこにこられる方々に呼びかけると、いうことで。例えば、つま恋で行われるということになっていたところに100項目ぐらいチェックポイントをですね、主催者にお見せして、こうしたことをきちっと守ってくださいと。こうした意味で、この先ほどの「かきつばた」じゃありませんけど、県といたしまして、感染にならないための対策はですね、このステージUレベルではございますけれども、徹底して、今、呼びかけていると、いうことです。

(記者)

ありがとうございます。

(記者)

日経新聞です。すみません、リニア関連で、一点、お願いしたいんですが。昨日ですね、JR東海の金子社長がですね、会見をされまして、リニアの総工事費が、1.5兆円増えると。難工事への対応とかですね発生土の活用先確保とか、そういったことが理由だということですけど、まあ、これを知事としてどうこの状況を見てらっしゃるかということと、改めて、こういうことを踏まえて、リニアそのものの計画に対してどう思ってらっしゃるかをあわせてお願いします。

(知事)

まず、リニアの計画5.5兆円でしたっけね。それに対して、1.5兆円と。1.5兆円ってのは5.5兆円のですね、ほぼ30パーセント、3割弱ですね。3割弱も余計にお金がかかると、いうのはこれ重大なことではないかと、思います。しかも、赤字を計上されたと、いうことですから、極めて、JR東海としては、財政的に厳しいと、いう、あの、ええ、認識を持ちました。で、リニアはですね、そこに、今、お配りしたものは、学者さんたちが議論して、いろんな人と議論した記録でございますけれども、1970年台のはじめにですね、全国新幹線整備法というのができて、そして、1987年か8年に国鉄が民営化されて、この東京と名古屋と大阪を結ぶところは、JR東海さんの管轄ですということになって、そして、そこも3者を結ぶリニアもですね、JR東海の管轄ということで、JR東海がするようになったという経緯があるわけですね。ですから、長い歴史を持っておりまして、いわゆるその超電導浮上式のこのリニア中央新幹線というのは、日本が世界で初めて作ったもので、そして1999年だったと思いますけど、私は多分それ試乗した年だったと思うんですが、ギネスブックにですね。時速550キロあまりの記録を出して、認定されてますね。ですから、その頃は、もうリニアに対する夢っていうのは、皆が共有してたと思いますよ。そして、2005年、愛知万博、愛・地球博がございましたけれども、そこにはリニア館ってのがあったんじゃないでしょうか。550キロ、500キロを体感できるってんでですね、皆さんすごい夢を持ってたと思いますね。そのときは実は静岡県はですね、ま、蚊帳の外と言いますか、ルートに入ってなかったわけです。私も、国交省の国土審議会の委員ですから、大変関心を持ってました。ですけども、この自然破壊とかですね、その水が得られなくなると、60万人もの人たちが。そういうことはですね、全く考慮の外、誰も、どなたの頭の中にもなかったと思いますね。それが突然こういうルートになって、水はもう、全量戻すといいながら、トンネル掘るときに出るやつは、全部、流しっ放しにすると。それからそれをですね、年間300万トンだとか、500トンと、出るようなものをですね、このもう、トンネル掘った後にトンネルに染み出てくる水を溜めて戻すというわけです。それは丹那トンネル掘ったと、そして、掘ったあとトンネルから染み出てくる水をどっかの釜場にためてですね、それ丹那盆地に戻すと、いうことが現実的ですか。ていうことと同じで、もうあそこは永久にですね、半永久的に、その田んぼも失われ、水田も失われ、いわゆるその水、えー、山葵もです、山葵田も失われたわけですね。そういうような乱暴な、いわば、案になってるわけですよ。ですから、少なくとも、その南アルプスの自然保護、並びにですね、その命の水というのはですね、これは今まで全く他の人も考えてなかったんですね。私も、この、この知事のいわゆる意見を出さなくちゃいけない時に資料をしっかり見て、初めて気が付いたわけです。ですから全く無縁でなかったわけじゃないんですよ。私は実は、リニアには、国土審議会の、いわゆる21世紀の国土のグランドデザイン、あの策定者の1人です。ですからね、あそこにもこの高規格道路をなるべく実用化を早めようということをうたっておりますけど、その時は静岡県は通らないんですからね。ですからそういう意味ではですね、静岡県に関する限り、少なくともこれはですね、突然、決まったような印象がございますし、今、議論がなかなか深まらないのがですね、十分にそうした環境影響評価等々について、時間を費やし、地元の理解を得るということを、怠って決めたからだと思ってますから、これはですね、そのつけが今、回ってきてると思います。しかしそれはリニア全体の否定ではありません。そういう意味では、そのリダンダンシーとか、或いは災害のための時に役に立つであろうとかですね、いうこともございまして、ですから、リニアの持ってるメリットというのもですね、ございます。私はそういうメリットについて、ウェッジっていう雑誌に2005年のどっかの雑誌にですね、ウェッジという雑誌ですね、見開き2ページにわたってインタビューを受けて、これがもたらすであろう、良い効果もですね、論じてるぐらいです。ですから、1964年の新幹線、これは世界の日本に対するイメージを変えたように、技術先進国、としてもですね、日本の新しい、この時代を拓くんではないかという、ま、今そういう希望を持ってる人もいますけれども。その中で培われてきた技術的な蓄積ってのもありますからね。これをどう生かすかということも併せて考えなくちゃいけないと、いうことですが、少なくとも今はですね、こういう赤字が出てきて、赤字といいますか、余計の30パーセント弱もの余計な経費がかかると。これが本当に賄えるのかどうかと。またリニアの赤字ですけれども、いわゆる既存の新幹線で賄っていくというような、そういうモデルになってますけども、こうしたこともですね、1回立ちどまって考えるときが、来てるのではないかと。いうふうに思いますね。はい。

(戦略監)

こちらはじめて。

(記者)

静岡朝日テレビです。よろしくお願います。これまでに出てなかった質問なんですが、清水の津波対策についての質問です。日の出地区の津波防護施設の建設が、国の十年間集中投資の補助事業に採択されて、今年度から始まることになりましたけれども、ようやく、動き出したという思いが多くの方にあると思うんですが、知事はこのことに関してどうお感じですか。

(知事)

その、大変によかったと思いますね。ともかく、計画を立てて、日の出地区と、あともう一つどこですかね、駅前のところですね、あそこ何地区って

(記者)

江尻。

(知事)

ああ、江尻地区ですね。この江尻と日の出と、それぞれ、江尻のほうが長いんでしょうか、2キロ近くありますね。それから、日の出地区は、1.数キロありますでしょう。ともかく、水際のところに様々な施設がございますからね。これと調和させるように作らんといかんので、まず、日の出地区の方が、やりやすいかなという印象を持っておりますけれども、この江尻の方はですね、計画を立て、そして皆様のご理解を得ながら、やっていくので、それなりに時間かかるだろうと思っておりましたけれども、ともかくですね、これやらなくちゃならない、どうしても、やらなくちゃならない仕事でございましたから、ようやく、この国の交付金(正しくは、補助金と交付金(参考:日の出地区が補助金、江尻地区が交付金))ですか、これを活用させていただきまして、計画を立て、そして安全な、この地域をレベルワン、あのレベルでですね、県としては整備していくと、いうことでございます。

(記者)

東日本大震災から10年で、この地区の計画が検討委員会で、概要が固まってからも5年以上が経ってるんですけれども、もうちょっと早くやらなければいけなかったというような反省の思いはないですか。

(知事)

まあ、すべて、これ、なるべく早い方がいいんですよ。で、決まったところからやるということなんですが、景観にどう配慮すると配慮するとか、どういうふうな、いわば、コンクリートの壁をバーンと作るってわけにいきませんのでね。どういうふうに、地元の人の理解を得ながら、やるという、これがいわゆる静岡方式です。どこも、それぞれ、505キロのうち二百数十キロのところに人々がお住まいです。そこのところで、浜松のCSG方式(正しくは、CSG工法)とか、森の防潮堤とか、命の森とか、或いは、避難タワー中心主義だとか、或いは防潮堤はいらないとかですね、伊豆半島のように。それぞれ地元の意見をしっかり、受け入れて、そして決まったら、アクションを起こすという。ですから、やっぱりこの、清水という日本トップクラスの港でありますから、その、しかも最も美しい港の一つと、3大美港ともされてますのでね、そこに、この、浸水、レベルワンの浸水に対して、耐えられるようなものを、どう、どういうデザインで作るかというのは、誰が考えてもですね、そう簡単にはですね、合意を得られない。合意が得られれば、できるってことでですね、今、そういう、ようやくそのアクションを起こせるときになったということで、決して、ずらしたとかですね、いうことありませんで、どこでも決まれば、すぐにアクションするというのが我々のスタンスです。

(記者)

もう1点だけ、最後に。10年計画で、地元では10年とは長いというような思いもあるようなんですけれども、前倒しするようなお気持ちはいかがですか。

(知事)

前倒しできればいいですね。はい。ですから、まあ、どちらも、日の出も江尻も両方とも重要ですけれども、日の出の方が、割と決定がしやすいんじゃないかと思います。決定がされればですね、もう最終的な絵が皆さんに共有されていれば、それを早めると、いうのは、これまで、静岡県としては常にそういうスタンスでやってきましたから、そういうスタンスで臨みたいと思います。

(記者)

ありがとうございます。

(戦略監)

そろそろ、時間ですけど、よろしいですか。




記者質問:浜岡原子力発電所、知事選、リニア中央新幹線

(記者)

あ、すいません、朝日新聞と申します。ちょっと、さっきの東日本大震災にも少し関連するところなんですけれども、浜岡原発がですね5月14日で停止して、10年になります。

いま、その原子力規制委員会の安全審査はそのめどがついていない状態で、この10年、議論があまり進んでいないような印象も受けるんですけれども、知事として、この10年間をどのように評価されているかということ、また、再稼働に対してですね、知事は今どのような立場にいるか、改めて教えていただければと思います。知事選で、もし、その四選した場合ですね、引き続き浜岡原発というのは大きな問題になってくるかと思います。そこも踏まえて知事としてどのような対応を考えているか、お伺いできますでしょうか、はい。

(知事)

10年間あまり変わってないと言われるのは、ちょっとこれは違います。実は浜岡原子力発電所はですね、5月6日に、当時の、菅(かん)総理の方から要請されまして、そして、取締役会を開かれて、そして、苦渋の決断を、その当時、水野さんが社長でしたけれども、なさったわけですね。それ以降ですね。それまでは600ガルとか1,000ガルまでの揺れには耐えるってことだったんですけど、今、2000ガルまで延ばされてるでしょう。それから、3千億とか4千億を投じてですね、当初は、18メートルの防潮壁だったのが、これは22メートルに上げられ、それから予備の電源は上に持っていくだとか、或いはその水が入らないように、稠密的な、遮蔽するドアを作るとかですね。おそらくですね、これほど安全に対して、誠実にした、会社はないんじゃないかというふうに思ってます。それから、静岡県はですね、他県と違って、亡くなられました、有馬朗人先生、原子力の、世界的な権威のおひとりでしたけれども、その方を座長にして、津波委員会(正しくは、津波分科会。)だとか、原子力委員会(正しくは、原子力分科会。)だとか、幾つもの委員会(正しくは、分科会、専門部会。)を立ち上げて、そこに皆様方をお招きして、そして、中部電力さんをお招きしてですね、やりとりをして、その中で例えば、浜岡原発をテキストにして、現場をテキストにして、研究をする、という、そういうプロジェクトも、立ち上がりまして、過去10年ぐらいですね、億単位のお金を、毎年投じられて、研究の対象になってるんですよ。そして、それは毎年、研究成果が発表されてます。そして、さらにですね、浜岡原子力発電所三、四、五号機が。ええ、一号、二号機はもう廃炉ですからね。稼働可能なものですけども、稼働すると、燃料棒をいれなくちゃいけません。また、その燃料棒を取り出して、また、新しい燃料棒をいれなくちゃいけませんけども、この使用済核燃料を入れる、その容量がですね、あと1000体くらいしかありません。だから両方で300体ずつ、三、四、五号機、一緒に使えばですね、大体13ヶ月で燃料棒を置き換えるわけですけど、その次の13ヶ月は、燃やしたら置くところがないわけです。ですから、これは稼働できる状況ではないわけですね。現実的に稼働できない。私が一番関心を持ってたのはですね。もちろん、あの当時の、菅総理などは、廃止、廃炉ってことで、言われております。そういうことを言う人いますけど、私はですね、そこに働いている数千人の方たちがいるわけです。その人は県民なんですよ。で、その、県民で、ご家族もあって、使命感を持って仕事をされてるわけですね。それがですね、もし、メンテナンス、或いは、やる気がなくなったらですね、もんじゅみたいになるわけです。1万点以上の、いわゆるこの点検漏れがあって、もう、取り返しがつかないぐらいにですね、ひどい状態になったと。だから廃炉する以外なかったわけでしょう。ものすごい無駄になりました。しかし今は浜岡原子力発電所はですね。少なくとも、その、浜岡がどういう世界の社会の、役に立つか、しかも、ただ、廃炉技術というのもですね、磨いてらっしゃるはずです。今40年から60年まで、その原発を使えるようになりました。もちろん、規制委員会のOKが得られた場合ですけれども。そういう場合にですね、を含めて、必ず廃炉が来ますので、その時に廃炉技術を磨くことができる、上に、一号機二号機の廃炉を今、やっておられる、中部電力さんはですね、そういう売れる技術を持たれている可能性もあるわけですね。ですから、そういう意味ではですね、この十年間で、浜岡原子力発電所の存在意義は、一番危ないところに建ってるということが、今までの形容だったんですけども、そこにおいて、こういう安全対策を講じてると、いうことですから、最も基本なところですけれども、最も安全な、設備を、また体制を整えてきた十年間だったと、いうふうに僕は理解しております。ですから、そこで働いている1000人以上の方たちはですね、おそらくですね。この浜岡原発は、人々の役に立ってると思われるということで働いてらっしゃると思いますね。それは大変、尊いことだと思います。使命感を持って働いていると、すごい大事なことだと思ってます。

(記者)

改めて知事として、実際その浜岡原発について今後どういったふうに向き合っていくかというご自身のお考えをお聞かせいただけますでしょうか。

(知事)

今、申しました通りです。ですから、廃炉技術をですね、磨くというのは、なにより重要だと。それから、あそこは三、四、五号機合わせますと、360万キロワットぐらいのですね、出力を持ってるわけです。今すぐ近くに風力発電所、発電を作ってですね、そこから電気をもらってるわけですが、発電所っていうのは、発電をし送電をしなくちゃいけないのに、発電がままならずに受電してるわけですね。ですから、存在意義がないわけでしょう。だから、浜岡原子力発電所、発電所としての意義を持つために何かですね、別途、考えなくちゃならないことがあるんじゃないかと。それは、私は研究する以外にないと思っておりまして、そして、そういう研究に対して中部電力は熱心です。そして、IAEAだったか、アメリカのですね、原子力に関わる会社もですね、共同研究も申し出られた年もございました。ですから公的な存在になってるわけですね。それはいい方向性ではないかというふうに思ってます。

(記者)

実際に浜岡原発ですね再稼働させ、させるか否かというところに関しましては、知事として、ご自身のお考えを伺いできますか。

(知事)

今、申しました通り、動かそうにも動かしようがないと、いうことですね。いや、現場、統計数字を見ればわかります。全部オープンにされてますから。1万体ぐらい、いわゆる燃料プールの容量があって、9,000体ぐらいでもう、埋まってるわけです。だからもう、のこり1000体ぐらいしかありません。これ、どこに持ってくんですか。六ヶ所村ですか。拒否してますよね(正しくは、稼働してません。)。プルサーマルはどうなりました。やめました。6号機の新設はどうなりました。これも半永久的にやめると言ってます。ですからこの十年間ですね、ぜひ朝日新聞としては十把一からげにですね、原発反対とか賛成とかということで色分けするんじゃなくて、よく現場をよく見てですね、それから質問してください。

(戦略監)

じゃ、最後、一問

(記者)

すいません、長くなりまして。NHKです。知事選でリニアが争点になるかどうか非常に重要なところなので確認させていただきますが、自民党の方々はリニアは、争点にならない、しないという姿勢で、私は認識しているのですけれども、というのも、リニア、岩井さんについて、リニア推進議連のメンバーその顔であると知事おっしゃいましたが、知事も大推進論者と自分で言っていたじゃないかということを自民党の方、おっしゃるわけですね。このあたりどうとらえればいいか。かつては、そうだったけれども水の問題を認識した今は、大推進論者という立場はもう取らないということで理解していいか、お聞かせいただけますか。

(知事)

その通りです。そして、これは自民党がですね、候補者になってるんじゃないんですよ。個人が、候補者で。ですから、その方のご意見がですね、表明されねばなりませんね。ですから、党が代弁してれば、それは誰でもいいことになりますから。ロボットじゃありませんのでね。ちゃんとこれまでの人生があって、政策があって、この故郷を愛する気持ちもおありでしょう。こうした中で、党本部だとか、同じ派閥の方が反対する中でですね、決断するっていうのは、もう、本当に大変な決断だと、いうふうに思っておりまして、その決断は、当然、政策と一体だと思います。ですから、それを県民に知らせられる必要があると思いますよね。自民党がこう言っているからというのはちょっと関係ないと思いますよ。

(記者)

その点も含めて知事先ほど告示日から投票日までの間、節目のときにはとおっしゃいましたけれども、例えばその前にも、そういったことも含めてよくわかるような政策集を発表したり、冊子かホームページか、そういった場は設けられると考えて。

(知事)

これはチームでやっているわけですね、このリニア問題は。従ってホームページをご覧くだされば、かなり出てきます。これは特に、国交省とのやりとりというのは新聞報道で、もう、していただいておりまして、ですから、この私のスタンスというか、目下の県のスタンスはですね、明快です。そして難波副知事、或いは、今日ここに来ている織部君、或いは、田島君とかですね、この人たちが中心になり、もちろん部長の市川部長も中心になってですね、実は複数でやっておりまして、そしてまた、今、志太榛原地域の地域戦略局長(正しくは中部地域局長)をしてるのは、鈴木史朗君といいますが、彼はこの間まで、戦略局長です。ですから皆さんと一緒にですね、どういうふうにして、県民の方々も、いわば希望、県民の方々と言ってもですね、62万人の人たちの署名を今集めていらっしゃってるのもあるし、それから消費者団体連盟、それからJAさん、森林組合さん、漁連さん、農業会議さん、或いはその、静岡県の山岳部全会一致で、南アルプスを守るとかですね、これ本当に県民の運動になってるわけですね。ですから、こうしたことをですね、私どもはやってますから、これはこれから何をするかじゃなくて、今していることを徹底してやりますというのが今の私のスタンスで、ここで放り出すことができないというのはそういう理由によります。

(記者)

その告示前に候補者として政策集として文書で分かるかとして、そういった考え方を、県というよりは、川勝平太候補として出されるということはなさる。

(知事)

そうですね、できればそういうことしたいと思いますね。だけど、どういう形でするかですね、今、模索しているというところであります。ただ、このいわゆる総合計画だとか、いうふうなのはもう私の、仲間と一緒にですね、作っておりますのでね、そうした県政の動きというのは過去10年間も流れる中で、出てきてます。例えば、その教育、これは、まあ、国に先駆けて35人以下。小学校から中学になったでしょ。高校3年まで、あれ無料ですわね、医療費は。この市町のご協力も得てですけれども。こうしたことを踏まえ、または第一次産業を大事にするということもそうですね。それはこういうコロナ禍ですから、医療産業、或いは、健康産業ですね、こうしたことを、山梨県と一緒になって、日本一の、健康医療産業をここに作っていくと。それからまた、ラグビーが成功しましたね。今、オリパラがやってきております。これはレガシーとして、静岡県も、サイクルスポーツの聖地にしていくと。もう、ラグビーも今、聖地化のために、この社団法人が作られました。ですから、確実にスポーツ王国をつくっていくとかですね、こうしたことは、今からやりますてんじゃなくて、これまでやってきたことを、さらに政策に、この、として訴えるというふうなことはですね、何らかの工夫して、皆さん方にお知らせする方が良いと、いうふうには思っております。

(戦略監)

はい、ありがとうございます。

(記者)

質問ありがとうございます。




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